炒飯

このページは、中国の食べ物を紹介していきます。

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更新日:
 2012年2月22日



◎炒飯(チャオファン)
 チャーハン。

 チャーハンは、炊きあがった白飯を様々な具と一緒に油で炒めた料理です。中国の代表的な料理の1つであると同時に、日本でも日常的に食べられている料理の1つと言えるでしょう。
 炒飯と言えば中国料理の代表とも思えますが、その起源は中央アジア、今の新彊ウイグルあたりのようです。さらに、元々の起源は、古代インド料理「プラーカ」であるという説が広く流布されているようです。
 インドの「プラーカ」という料理は、鶏や豚を煮た煮汁で御飯を炊き、その煮込んだ肉と一緒に炒めた料理だそうです。このプラーカが、その後、インドにおいてビリヤ二とプラーオという料理と発展して現在に至っているのだそうです。
 また、インド国内にとどまらず、北のカシュガル(西中国)に伝わって「ポール」という料理になり、このカシュガルからシルクロードを介して東西へ広がっていったというのです。東の中国に伝わっていった料理が炒飯で、さらに韓国、日本に伝わっていったとするのです。一方、西に向かって伝わっていった結果、ウズベキスタンで「プロフ」という料理に、トルコでは「プラウ」という料理になり、さらに「プラウ」がヨーロッパやフランスに伝わって「ピラフ」になったとするのです。さらに、ピラフがスペインに伝わって「パエリア」となり、イタリアでは「リゾット」として発展したというのです。さらにパエリアは、アメリカに渡り、ジャンバラヤになったそうです。
 これとは別に、インドから海を渡って東南アジアに広がり、発展した料理がインドネシア、シンガポールやマレーシアなどで食べられているナシゴレンだというのです。古代インド料理「プラーカ」が世界中に広がっていったとする壮大な説ですが、これらの事実を裏付ける明確な証拠はなさそうです。少なくとも炒飯とピラフでは、作り方が全く異なると思うのですが、これらを同じ起源の料理とするのは無理があるのではないでしょうか。
 中央アジアの遊牧民族が御飯を食べていたとすると、一度、煮炊きした米を残しておいて、次回、簡単に炒めて食べていたと考えた方が、はるかに分かりやすい気がします。私としては、ピラフと炒飯は全く別の料理だとしか思えません。
 少なくとも、炒飯が中国で発展したことは間違いなく、中国料理と考えても問題はないものと思います。古くは、6世紀末から7世紀初め、隋の時代の「食経」という書物に「越国食砕金飯(越国、砕金飯を食す)」という記述があるそうです。これは、隋朝の軍師であった宰相の楊素が「碎金飯(スイ・ジン・ファン)」と言う御飯と卵を炒めた料理(玉子炒飯)が好きだったということで、この情報を記録したものだそうです。「砕金飯」の「砕」は「細かいもの」を表しており、「米」を意味しており、「金」は「卵で黄色く色づけられたこと」を形容しており、「砕金飯」とは「卵炒飯」のことです。
 炒飯は、中国全土で広く食べられている料理で、具としても色々なものが使われていることから、「炒飯」としての特徴を説明することが難しいように思います。一般的には、御飯がパラパラでベチャっとしていないことが良いと言われているようです。
 日本では、あまり知られていないかもしれませんが、中国料理としては、上述した碎金飯(卵チャーハン)、揚州炒飯福建炒飯が有名です。





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