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更新日:
2012年4月13日
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◎小籠包(シャオロンバオ)
小龍包。
小龍包の発祥の地は上海です。観光地としても有名な庭園「豫園」にある「南翔饅頭店」が本家とされています。小籠包は、竹篭に入れられた一口サイズの肉入り蒸し饅頭で、丸ごと口に含んで、噛んだ時にジュワッと出るスープとこぼさずに食べます。「小さい籠」に「包む」と書いて「小籠包」です。
清代(1636〜1912年)末期、現在の上海市嘉定区南翔鎮(上海北西部)で肉まんを売っていた黄明賢という店主が、他店との差をつけるため、薄皮であんを包んで、小さな蒸しカゴで蒸す小籠包を考案したそうです。当時は、見た目の小ささも斬新だったようで、その味とともに大評判になったようです。その後、1900年に黄の親戚の呉翔升が豫園に「長興楼」(後に南翔饅頭店に改名)という専門店を開き、上海名物として売り出したそうです。
小籠包は、小麦粉をこねた生地を棒状にし、端から小さくちぎったものを麺棒で伸ばして皮にします。豚の挽肉でつくったあんを包み込んで、蒸しカゴで蒸してできあがりです。小籠包の美味しさの秘訣は、皮の中にとじ込めたスープです。南翔饅頭店では、豚皮の煮こごりをあんの中に混ぜ込んでいるそうです。この濃縮ゼリーが蒸すと溶け出して、熱々スープになります。
「小籠包は、折り目が多ければ多いほど美味しい。しかし、それにはシェフの熟練の技術がなくてはならない」という話があるそうです。小籠包が有名になり始めた頃、上海では、この美味しさの決め手である折り目を15としたそうです。これを聞いて、台湾の鼎泰豐は、さらに折り目が3つ多い18折にしたそうです。
豫園の「南翔饅頭店」には午前中から長い行列ができているそうです。1階は持ち帰り専用、2階は小籠包が1種類だけ楽しめる「割安席」、3階は何種類も用意されている「高級席」だそうです。3階の小籠包は「丁寧に手間をかけていて一番おいしい」のだそうです。
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